梅花、雪に和して香ばし
梅花和雪香
(ばいか ゆきにわして かんばし)
冬の寒い~時期から咲き始める梅の花。
梅花、雪に和して香ばし。 とは、
目の前に広がる世界には
白梅の花と雪とが重なり
白一色に調和している風景。
そこに、
ほんのりと梅の香りが漂っている。
そんな冬の風景を描写した禅語です。
厳しい寒さに耐えて咲く梅の花を見て、
"苦しみに耐えてこそ美しく花開く"
など
励ましの意味で
解釈されることが多いようですが
それよりも
”梅と雪がそれぞれの役割を
いきいきと全うすることで
生まれる調和のとれた美しい世界。”
そのように言っているのではないか
と思うのです。
人との関わりも同じこと。
人は、お互いに支えあって生きています。
役割、生き方、個性、各々の本文を生き
それを活かし、
生かしあう事で生み出される
調和のとれた美しい世界になる。
矛盾だらけの世の中で
とても難しいことかもしれないけれど、
競い合ったり、落としめあったり、
バラバラの自我が
つつきあう世界ではなく、
調和のとれた
一つの世界に生きてみませんか?
という問いかけのように思うのです。
解釈は人それぞれ。
皆さんはどう思いますか?
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